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あんずジャーナル

2010年5月13日 トリビア

Lがおすすめ!?(リットルの話)

お利口さん先日、お客さまより

体積を表す単位記号『リットル』の表記を『筆記体エル:ℓ 』にしてください。

という修正のご依頼がありました。
それまで、このお客さまのお仕事においては、リットルの記号は全て 小文字エル:l で表記していましたが、これを 筆記体エル:ℓ に変更したい、ということです。
小文字エル:lアラビア数字1 と混同しやすいので、できれば使いたくないという意図なのであろうと想像しました、納得です。しかし…
日本でよく見る筆記体や斜体のリットルは、国際的には非公式な表記法である」そうなのです。

  • 国際的な公式単位記号は小文字エル:l
  • 筆記体エル:ℓ は、日本をはじめとする限られた非英語圏の表記法
  • 斜体は変数の目印で、斜体エル:lL は通常『変数エル』を意味する
  • アラビア数字1 との混同を避けるために、大文字エル:L の使用は認められている
    ※この場合の公式と言うのはいくつかの国際標準機関の規定をさします。

ということは、小文字エル:l を使用するのがベストな選択であること。また、見た目上の都合などにより、時には 大文字エル:L がおすすめできるのでは?と考えることができます。
もちろん、お客さまのご要望に従うのがベストな場合もあるかと思いますが、
小文字エル:l では アラビア数字1 と混同してしまうので 大文字エル:L を!」とおすすめしたいと思います。

『リットルの単位記号』というたった一文字の中にも、こんなトリビアがあったりする、というお話でした。
ちなみに、小文字でも大文字でも、立体でも筆記体でも斜体でも、制作にあたっての手間にはそれほど差がありません。
どちらかというと、差異は「統一する」「統一しない」によって生じてくる問題で「大文字エル:L にしかしません!」というお話ではありませんので、あしからず。

See you

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