ブラウザでPDFが正しく見れない?
(第2回:2015年7月)
しおりをつけたり、表示倍率を変更するなど、さまざまな設定をしたPDFファイルをブラウザで見ると、そのとおりに表示されないことがあります。
確認されている代表的な不具合としては、
- しおりパネルやページパネルが表示されない
- 見開き表示にならない、表示倍率が無視される
- ハイパーリンクが開かない
- PDFフォーム(PDF内に直接データを入力できる)機能を使ったPDFが開かない
- PDFポートフォリオ(複数のファイルを1つのPDF内にまとめることができる)機能を使ったPDFが開かない
- リンクツールの「Webページを開く」で相対パス指定されたファイルが開かない
などが挙げられます。
これは、PDFを閲覧する「ビューアソフト」が、ブラウザによって違いがあることが原因です。
ブラウザによって違うPDFの表示方法
Internet Explorerの場合
自動的に、PCにインストールされている「Adobe ReaderまたはAcrobat」で表示されます。
ブラウザではなく、Adobeの純正ソフトがPDFを表示させるので、加工した内容はそのまま正確に表示されます。そもそもPDFはAdobeによって開発されたファイル形式のため、問題なく閲覧することができるのです。
ただし、ブラウザとは別のソフトとして起動しているので、環境によっては動作が重くなる可能性もあります。
Google Chrome・Firefox・Safariの場合
基本的には各ブラウザに内蔵されている「オリジナルPDFビューア」で表示されます。
別のソフトではなく、ブラウザの機能の一つのため、動作も軽快で表示もとても早いです。
ただし、ビューアによっては、サポートしていないPDFの機能があり、意図した形で表示されない場合があります。
PDFを正しく閲覧・利用したい場合には、ブラウザの設定を変更するか、PDFファイルをダウンロードして、Adobeの純正ソフトでご覧いただくことをお勧めいたします。
各ブラウザの設定変更方法は、下記のページをご参照ください(2015年7月時点)。
Acrobat Help | PDF をブラウザーで表示 | Acrobat、Reader XI
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/display-pdf-browser-acrobat-xi.html