ホームページを公開してもすぐに検索結果に出てこないのはなぜ?
(第8回:2017年12月)
ホームページを公開して間もなく、お客様から「検索してもホームページが出てこない」というご相談を多くいただきます。
ホームページは公開してすぐにたくさんの人からアクセスされる、というわけではありません。
ホームページが検索される仕組み
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンは、インターネット上を常に動き回るロボット(プログラム)を使って様々なホームページの情報を収集しています。これを「クロール」といいます。そしてクロールするロボットのことを「クローラー」と呼びます。インターネットにあふれる情報の海を泳ぐ、というイメージからその名がついたのかもしれません。
検索エンジンはクローラーが収集してきた情報を整理し、検索結果のインデックス(索引)を作ります。このインデックスに登録された情報が、検索結果として表示されます。
日々たくさんのホームページが世界中で公開されるので、クローラーは大変忙しく、インデックスに登録されるには時間がかかります。ホームページを公開してもすぐに検索されないのはこのためです。
検索結果に早く表示されるには
検索結果に表示されるまでの早さは、ホームページの内容や更新頻度、公開してからの期間など様々な要因で決まります。
表示されるまでの時間を早めることのできる可能性のある方法をご紹介します。
①他のホームページからリンクを張ってもらう
クローラーはインターネット上のリンクをたどってクロールしています。公開したホームページがどこからもリンクされていなければ、クローラーはたどり着くことができません。他のホームページからリンクを張ってもらいましょう。
②Googleにホームページの公開を知らせる
Googleが提供している機能を利用して、検索エンジンにホームページの存在を知らせることができます。
方法1. サイトマップを送信する
サイトマップとは、ホームページのリンク内容や構成を一覧にしたファイルです。
このサイトマップをGoogleが提供するホームページ管理者向けのツール「Search Console(サーチコンソール)」から送信します。クローラーは、このファイルを読み込んでインデックスに登録していきます。
方法2. クロールをリクエストする
Search Consoleの機能の一つである「Fetch as Google(フェッチ・アズ・グーグル)」を利用し、クロールのリクエストを送信することができます。
すぐにクロールされるわけではありませんが、リクエストから数日中にはクローラーが訪問してくれるとされています。
さらに、検索結果の順位を上げるには下記の方法が例として挙げられます。
①ページのタイトルや見出しを正しく設定する
検索エンジンは、検索されたキーワードと関連性の高いコンテンツをより上位に表示するように、ページのタイトルや見出しを真っ先に確認します。内容と合っていないタイトルや見出しにならないように、正しく設定しましょう。
②ホームページをSSL化する
Googleは、SSL化しているホームページを優先的にインデックスに登録し、さらに順位の判断基準に加えると発表しています(2015年)。SSL化とは、インターネット上でやり取りされている情報(氏名、連絡先、パスワード、クレジットカード番号などの個人情報や企業・組織の機密情報など)を暗号化して安全に送受信できるようにするための通信のことです。
ホームページに入力フォームや、ユーザの個人情報を受け取るようなページがある場合には、SSL化が必要です。
②スマートフォン表示に対応する
さらにGoogleは、モバイル端末でのインターネット利用者が急増している事から、ホームページがスマートフォン表示に対応しているかを検索順位の判断基準に加えると発表しています(2015年)。対応していれば、モバイル版の検索結果で順位が優遇されます。
「魅力があり、最新の情報に更新されているホームページ」で居続けることが重要
検索結果に出るようになったとしても、他のホームページに順位を抜かれてしまうなど、結果の維持という課題も出てきます。
検索エンジンは、ユーザが検索したキーワードに対し「正しく、見やすく、価値のある情報」を提供するように常にクローラーを動かしています。検索結果に表示されるようになったからといってそのままにせず、情報が陳腐化しないよう更新すること、魅力あるコンテンツでユーザを惹きつけるなど、ホームページをしっかり運営していくことが重要です。
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