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ORCID で研究者の名寄せ問題を解決

第9号 特集 学術界の名寄せ問題を解消する為に ORCID

ORCIDとは

ORCIDは Open Researcher & Contributor ID の略称です。世界中の研究者に一意の識別子を与えることを目的とした国際的・学際的な非営利団体で、2012年10月よりサービスを開始しました。2018年現在で500万人分以上の識別子が発行され、550を超えるシステムがAPI(Application Programming Interface)を用いてORCIDレジストリと連携しています。
ORCID識別子は国や企業、サービスの垣根を越えて利用できるオープンな識別子です。研究者自身が登録内容の管理を行います。
研究者は原稿投稿や助成金の申請など、様々な場面でORCID識別子を提示します。提示を受けた機関はORCIDレジストリ上の情報を使って名寄せを行うことが出来ます。

オープンな研究者識別子:ORCID iD

ORCIDが発行している識別子は「ORCID iD」と呼ばれ、研究者や学術に関わる個人は無料で取得することができます。ORCID iDの登録は原則的に研究者自身が行い、氏名、E-Mailアドレス、所属、業績などの情報を登録し、それぞれ公開範囲を“一般公開”“ORCIDメンバー機関に限定して公開”“非公開”から選択することができます。ORCIDはこれらをオープンなレジストリとして公開しており、S1MやWeb of Science、ScopusなどはORCIDレジストリを参照して各システムの中で名寄せを行うことができます。
ORCID iDの発行数は2012年10月のサービス開始から約6年で500万件を超えています。急速に普及が進んでいる背景には、様々なシステムがORCIDと連結することで、学術出版に関わる多くの人の利便性が向上していることがあります。2016年1月にはScienceやIEEEなどを含む8出版社が論文投稿時のORCID義務化を表明しました。また一部の助成機関では助成金申請時にORCID iDの入力を必須としているなど、ORCIDの重要性は今後も高まっていくと考えられます。

外部システムからのアクセス
「Public API」「Member API」

ORCIDのレジストリとS1Mなどのシステム間の連携は「API(Application Programming Interface)」という仕組みを介して行われます。システム運営者(S1Mであれば学協会、出版社など)は無料の“Public API”か、もしくは年会費を払ってORCIDメンバー機関となり、“Member API”を使って自身の運営するシステムとORCIDのレジストリを連携させます。
Public APIは一般公開されている情報のみを取得できるのに対して、Member APIはORCIDメンバー機関に限定公開されている情報まで取得とデータの書き込みが可能となります。

 よくあるご質問 
当面はPublic APIを利用し、いずれMember APIへ切り替えることは可能ですか?

切り替えは可能ですが、Credentialを切り替えることになるため、ユーザーは再度電子許諾を行う必要があります。そのため将来的にORCIDレジストリを学会として利用する予定がある場合は、なるべく早めにMember APIをご使用されることをおすすめ致します。

S1MサイトとORCIDの連携

S1M NEWS
S1MNEWS2016年1月31日発行 第9号

主な記事
■ ScholarOne ManuscriptsTM ユーザーカンファレンス2015 開催報告
■ 機能紹介:Reviewer Locator ~30日間無料トライアル実施中!~
■ 学術界の名寄せ問題を解消する為に「ORCID」

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