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CiNiiへ雑誌を収載されているみなさま

NII-ELS(国立情報学研究所電子図書館事業)の終了と
J-STAGEへの移行について

国立情報学研究所(NII)が運営する電子図書館事業(NII-ELS)は、雑誌を送付するだけで書誌情報データ、PDFの作成などの電子化作業を無料で行い、CiNiiを通して誰でも検索・閲覧できる、多くの学協会が利用するサービスでした。
しかし、学協会誌の電子化に対する国の支援は「科学技術振興機構(JST)のJ-STAGE」に一本化するという国の方針が示され、NII-ELSは来年2016年3月よりカレント(最新号)の受付を終了することが決まりました。この事業終了に伴い、引き続き学術雑誌の電子公開を予定している学協会様は、これに代わる新しい形での「電子化」と「公開」について選択する必要があります。

選択肢としては、独自オンラインジャーナルサイトでの運用、機関リポジトリ、などありますが、多彩な機能で国内外の検索サイトやプラットフォームへのリンクを有する、科学技術振興機構(JST)のJ-STAGEが勧められています。

 

J-STAGEに収載する主なメリット

J-STAGEは、日本における学術情報総合プラットフォームで、ジャーナルだけでなく幅広い学術情報の電子化を推進し、日本の学術情報の国内外への発信力強化や利用機会向上を図る日本最大級の学術情報サイトです。

(1)国内最大級のオンラインジャーナル公開プラットフォーム
    ジャーナル1,737誌、論文約265万件(2015.4.30現在)
(2)収載料は無料
    (データ作成およびアップロードは各学協会にて負担)
(3)国内外の検索サイトやプラットフォームへのリンク
(4)CiNiiからの検索が可能
(5)DOIの自動付与
(6)全文HTML公開、動画・音声などの電子付録機能

 

 

J-STAGEへ移行した際の大きな変更点

今までは冊子体を郵送するだけで無料収載されましたが、今後はジャーナル収載のためのすべての作業を学協会様が行うか、専門業者にデータ作成・アップロードを依頼することになります。

移行について

まずは、移行先であるJ-STAGEを利用するために申請をし、審査を受ける必要があります。
採用後、NII・JST両機関といくつかの手続き・調整をしながら2016年4月のカレント号の公開を目指します。その後にNII-ELSのデータが移行されます。
※データの移行作業には、NII・JST両機関で行いますが、移行時の確認は学協会様にて行うことになります。

必要な3つの申請と期間について

移行にするにあたり、3つの申請が必要になります。申請期限が限られていますので注意が必要です。

(1)J-STAGE利用申請(JSTへ申請します)
(2)NII-ELSのデータを移行する申請(NIIへ申請します)
(3)J-STAGEへのデータ移行申請(JSTへ申請します)

※2016年3月末までは、NIIにてカレント誌のデータ化サービスが行われますので、J-STAGEの利用開始は2016年4月以降となりますが、作業のキャパシティ上、「英文誌」「査読付論文掲載誌」などを優先的に30誌程度のカレント号が2016年4月公開となる予定です。
その後は作業準備が整い次第の公開となります。
また、過去分のデータ移行作業も、2016年4月以降に順次行われます。

要件審査のために必要なもの

 

ジャーナルデータの作成・公開方法

J-STAGEにジャーナルを収載するためには、2つの方法があります。

(1)XML登載サービス(XML登載機能を使ったアップロード)
(2)WEB登載サービス(Web登載機能を使った登録方法)

WEB登載サービスはご自身で行えばXMLの知識も要らず、無料で済むというメリットはありますが、1論文ごとに様々な項目を入力しなければならないのでかなり時間がかかることや、簡易的なシステムのため、上記の様々な機能がに制限があることや、入力・チェック・アップロード・公開までを全て自己責任で行うとなると決してハードルが低いとは言えません。印刷同様に専門業者に頼めば、プロ仕様の仕事がなされることや、汎用的に使える仕様のXMLデータを納品してもらい学協会の資産として保存していくことも可能です。

 

XML制作・アップロードは杏林舍にお任せください!

XML登載サービスにて作業する場合には、(1)書誌XMLファイル、(2)全文PDFファイル、(3)全文検索用テキストファイルが必要ですが、杏林舍で作業させていただく場合、組版データもしくはPDFデータをご用意いただければ必要な(1)(2)(3)のファイルを作成いたしますので、現在ご契約の印刷会社様を変えずにご依頼いただけます。もちろん組版・印刷からのご依頼も承っております。

杏林舍では、XMLが今日のように普及する前の2004年から組版用のデータそのものをXMLで保持する「XMLワークフロー」を確立してきました。そのため、XMLそのものや学術ジャーナルにおけるXML利用のノウハウには特別の自信があります。J-STAGEにおけるXML登載サービス案件はもちろんのこと、XMLでデータを保持していることのメリットを最大限に活かし、将来予想されるさまざまな論文データの利用シーンにおいても、圧倒的な対応力をお約束いたします。

学協会のみなさまにおきましては、委員会への申請や予算取りなどのご都合がおありと思いますので、なるべく早くご相談ください。
申請のサポートやご相談は無料にて承ります。まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

【よくある質問】

Q
現在NII-ELSを利用していますが、J-STAGEに移行する際の手続きはどこが行うのですか?
A
手続きなどは全て学協会様にて行っていただきますが、分からないことなど、弊社にてサポートいたしますのでご安心ください。
Q
J-STAGEにも雑誌(紙媒体)を送るのですか?
A
送る必要はありませんが、ご自身で必要なデータをご登録いただくか、専門の業者にデータ作成・アップロードを依頼する必要があります。
Q
バックナンバーのみ移行できますか?
A
できません。 定期的に雑誌を発行し、継続的に公開し続ける必要があります。
Q
既に廃刊になった雑誌を収載することは可能ですか?
A
廃刊した雑誌の後継誌があれば、前身の雑誌として登載することは可能です。ただし、異なる雑誌だと収載できません。
Q
移行を検討していますが、巻頭言や投稿規定などどこまで収載することが可能ですか?
A
どこまで収載するかはJSTが決める範囲内であれば学協会側の裁量で決定することができます。(広告は不可)
Q
シンポジウムの抄録や統計データ集などを掲載したいと考えていますが可能ですか?
A
ISSNを取得し、逐次刊行物として作成すれば可能です。
Q
全文記事に会員のみが閲覧できるアクセス制限をかけることは可能ですか?
A
J-STAGEの利用目的は情報流通促進(オープンアクセス)であるためアクセス制限をかける期間は1年間程度を推奨されていますが、ご希望によりそれ以上に延ばすことも可能です。
Q
Web登載機能を試した後でXML登載機能に切り替えることはできますか?
A
できます。まずはご自身でお試しいただき、体験されたあとでやはり依頼したいといったご要望もお受けできます。
Q
J-STAGE以外のプラットフォームに移行することはできますか?
A
移行できます。ですが、NII-ELSからはデータのみの提供となりますので、データ移行作業はご自身でしていただくことになりますが、杏林舍ではオリジナルの電子ジャーナルの制作・運用実績も豊富ですので、ぜひご相談ください。
Q
NII-ELSの課金サービスや認証設定はJ-STAGEでも対応していますか?
A
課金サービス(PPV)や認証設定はありますが、それぞれの設定を引き継ぐことはできませんので、J-STAGEの設定に沿って新たに設定していただく必要があります。
Q
今までオンライン用のISSNを取得せずに運用していたのですが、J-STAGEではどうですか?
A
J-STAGEではオンライン用のISSNの取得は必須になります。ISSN日本センター(http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/issn/index.html)にお問い合わせください。
Q
移行後、CiNiiでの検索やリンクはどうなりますか?
A
J-STAGE上のコンテンツは全てCiNii上で検索可能になる予定です。
Q
なにをしてよいのかもわからないのですが、ご相談にのっていただけますか?
A
ぜひお任せください。お客様のご要望に沿ったご提案をさせていただきます。

 

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