電子出版と印刷
厳しい残暑が続くなぁと思っていたら、あっという間に秋がやってきましたね。これから秋の味覚も楽しみな季節・・・あんずもうきうきです。
さて、秋は学術集会のシーズンでもありますね。杏林舍でも様々な学術集会関連のお仕事が大詰めを迎えています。
杏林舍では電子書籍元年と言われていた2011年以降、印刷物だけでなく『学術専門電子書籍サービス KaLib(カリブ)』、『学術集会用演題検索システム Kcon-navi(コンナビ)』などに代表される製品をロールアウトしてきました。このあんずジャーナルや杏林舍ホームページだけでなく、学術集会や電子出版EXPO(関連記事はこちらからどうぞ)などでもご紹介させていただいてきた甲斐もあり、この頃では出展先で「知ってるよ!」と言ってくださるお客さまがいらしていただいたり、実際にユーザー数も続々と増えておりうれしく思っています。
このまま世の中どんどん電子化が進んでいくのですね・・・と、ふと杏林舎内を見回してみると・・・おや?印刷のお仕事も減ってはいません。紙で印刷していたけれど電子書籍化してKaLibに移行した学術雑誌などもあるのに、どうしてでしょうか??
例えば「別刷」。ペーパーレスになった学会誌であっても、論文の「別刷」だけは紙で印刷し、簡単な製本をしたものをご提供しているケースがありま す。別刷は、情報の交換、お世話になった筆頭者、共著者の方々への配布、単位申請の書類など、様々な用途を担ってきました。電子化の流れの中で、これらの 役割も徐々に電子的な手段に移り変わっていっていますが、まだまだ過渡期。紙の冊子の必要性も健在です。
だから杏林舎では「未来」の電子的な出版をサポートするとともに、「今まで」の紙による出版まで、サポートしているんですね!
電子化が進めば進むほど、紙での需要も生まれてくる・・・不思議ですね。どちらにもそれぞれ需要があるということを再認識させられたのでした。