第85回日本感染症学会総会・学術講演会
4月21日(木曜日)~22日(金曜日)に行われた第85回日本感染症学会総会・学術講演会でザ・プリンス パークタワー東京へ行ってきました。
東日本大震災発生以降、さまざまな学会・総会や学術大会の中止が相次ぐ中、いち早く(3月16日)学術講演会の開催をご決定されました。
そして内容は、
- 一般演題発表はポスター発表に変更
- 緊急企画を開催
- 懇親会は中止
という形で変更されました。
座長の変更や出席できなくなった演者の先生もいらしたそうです。
変更点をまとめた貼り出しがあったり、受付には義援金の募金箱があったり、震災の影響を所々で感じました。
緊急企画では、震災で亡くなった方への黙祷から始まり、被災地の状況報告、被災地での診療報告と続きます。
感染症対策について、現場の写真を何枚も映し出しながら詳細な現状報告が行われました。
学会長から、初日の午前に既に1,000名の参加登録があったと報告があったそうなので、前回が2日間で2,100名という参加者数だったことを考えると、今回の学術講演会の内容は学会員の先生方にとって重要な内容であったことがうかがい知れます。
震災を受け、肺炎やインフルエンザなど、感染症対策はわたしたちにとって身近な問題となっている中で、社会貢献という大きな意義のある学術講演会でした。
※ 5月2日(月曜日)は臨時休業とさせて頂きます。
弊社ではゴールデンウィーク休業を上記のとおりとさせていただきますので、ご案内申し上げます。ご迷惑をおかけすることと存じますが、何卒ご理解、ご了承のほどお願い申し上げます。
・休業中はメールやお電話等でのお問い合わせに対するご返答が休止となります。休業中にいただいたメール,FAXでのお問い合わせにつきましては、5月6日以降、順次ご連絡させていただきます。
・休業中はサポート業務(杏林舍ウェブサポートセンター,ScholarOneサポートセンター,学会事務サポートによる事務局代行、編集支援)を休止させていただきます。
第51回日本呼吸器学会学術講演会
4月22日(金曜日)~23日(土曜日)に行われた第51回日本呼吸器学会学術講演会で東京国際フォーラムへ行ってきました。
今回の学術講演会は、相澤久道会長の急逝や東日本大震災の影響により、追悼講演や緊急企画が開講されることになったりと、さまざまな変更を余儀なくされ、大きな不安を抱えての学会開催となったそうです。
しかも、規模も縮小(企業展示・ポスター発表・ランチョンセミナーの中止)となったのですが、終わってみれば例年をしのぐ4,000名以上の参加があったとのことでした。震災後はじめての大きな学会開催ということで、NHKでも放送されたようです。
そして、急遽開講されることとなった緊急企画「東日本大震災と広域災害時の呼吸器の諸問題」も関心が高く、満席で立ち見の方までいらっしゃいました。震災など緊急事態が発生した場合でも柔軟に対応しようという、先生方の弛まぬ努力がうかがい知れました。
震災後、Webサイト運用において感じたこと
2011年3月18日、財団法人地方自治情報センターより以下の案内が出されました。
震災に関連した緊急のコンテンツが掲載されているが、PDFやExcelファイルなどは容量が大きくダウンロードに時間がかかり、アクセス集中も重なって閲覧が困難な状況になっているので、誰でも見られるHTMLファイル(Webサイトに)も掲載して欲しいというお知らせです。
地方自治情報センターのお知らせはもっともであり、緊急性を鑑みて粛々と掲載作業をこなすと同時に、どのような形式で情報発信するのかの判断とご提案が重要なのだと感じています。
3月11日からの1カ月間に、杏林舍ウェブサポートセンターには、緊急の告知や案内の掲載依頼がなんと369件ありました。
まだこれからも被災地に向けての情報発信は続きますね。
引き続き、状況に応じて最適な情報発信を臨機応変に行っていきたいと思います。
ScholarOne Manuscripts ユーザーカンファレンス in ロンドン
2011年4月11日~4月12日にかけて、ロンドンのホテル Hyatt Regency にて ScholarOne Manuscripts の2011年ユーザーカンファレンスが開催されました。
ACS(米国化学会)、BMJ(英国医師会雑誌)、New England Journal of Medicine、Royal Society of Medicine、Oxford University Press、Taylor & Francis、Wiley-Blackwell 等々、世界中の学協会と出版社から学術ジャーナル編集者の参加があり、総勢約200名!
大盛況なユーザーカンファレンスでした!!
このカンファレンスは、米国シャーロッツビルにある Thomson Reuters社 ScholarOne事業部の主催で年に1~2回、ロンドンとシャーロッツビルで交互に開催されています。
その内容は、
- 最新機能の紹介
- ピアレビューのワークフロー効率化のための提案
- 忘れられがちだけど、とても便利な使い方の紹介
- ジャーナル担当者によるショートスピーチ(ケーススタディ)
- 出版社によるショートスピーチとディスカッション(ケーススタディ)
- ScholarOne Manuscripts に今後搭載してほしい機能のディスカッションと提案
- ジャーナル運営にあたり、今後の戦略/現状分析の方法の紹介
- さらに大幅強化されたレポート機能のレクチャー
等々・・・
システムを日々利用する著者や編集委員・事務局だけでなく、出版社向けの内容も含んでおり、あらゆる観点から学術ジャーナルの価値を向上するためのプログラムとなっています。
参加されたみなさんは、ご自身のジャーナルが抱える問題やその改善への意識がとても高く、発言が活発でディスカッションも白熱しました。杏林舍からは今回初めての参加でしたが、担当者は大変勉強になり身が引き締まる思いで帰国したようです。
今後、日本でも ScholarOne Manuscripts のユーザーを対象にした集いを開催する予定です。
詳細が決まりましたら改めて告知しますが、みなさんと一緒に盛り上げていければと思いますので、是非ふるってご参加ください!
ほとんどの学協会、出版社の方々とお話しをしてきました。
その中で、今回の震災のお悔やみと励ましのお言葉をいただきました。
この場を借りて、みなさまにご報告いたします。
東北地方太平洋沖地震 災害医療関連情報
医学系学協会ほか、情報の信頼のおけるサイトへのリンクです。(リンク先のサイト動作については、保証できかねます。)
- Researchmap(情報・システム研究機構,国立情報学研究所)
東日本大震災に関する大学等からの連絡
(大学・研究機関等に所属されている研究者が「公的なお知らせ」をウェブを通じてお知らせしたい場合の掲示板,twitterアカウント: @researchmap) - 科学技術振興機構(JST)
地震関連文献情報の無料公開について
(科学技術文献データベース 「JDreamII」に登載されている地震関連の文献情報を無料公開)
米国:NLMなど、被災者に向け生体臨床医学分野の論文を無償提供 - 医中誌(医学中央雑誌刊行会)
医中誌Webの無料提供について
(被災地で医療・救助活動に従事されている医療従事者の方々へ医中誌Webを無料で提供) - Medical e-hon(トーハン)
緊急無料配信中 災害医療特集 - Wiley-JAPAN
東北地方太平洋沖地震後の医療支援のため、コクラン・ライブラリーを無料公開 - トムソン・ロイター
トムソン・ロイターが被災者の皆様にできること
(放射能中毒情報、救急医療処置に関するデータを無料開放など) - 医学書院
震災関連記事 無料公開
- 日本医師会
東北地方太平洋沖地震に関連する情報 - 日本内科学会
【災害医療情報】 災害医療活動のご一助に
(サバイバルカード、内科医のための災害医療活動、災害3日目以降、 医療支援編、災害拠点病院編、精神医療支援) - 日本糖尿病学会
インスリン入手のための相談連絡先について - 日本救急医学会
JATECコースインストラクターによる災害専用メーリングリストについて
(JATECインストラクター限定メーリングリスト) - 日本集中治療医学会
東日本大震災に伴う広域患者搬送に対する全国応需状況 一般ICU:(PDFファイル:108KB)
東日本大震災に伴う広域患者搬送に対する全国応需状況 PICU:(PDFファイル:19.3KB) - 日本整形外科学会
東北地方太平洋沖地震における災害医療活動のご一助に
(阪神・淡路大震災 整形外科治療の記録) - 日本麻酔科学会
東北地方太平洋沖地震に関する情報をお寄せください
(麻酔科関連の支援を必要とする施設、麻酔科関連の支援が可能な医師・施設、その他災害・安否に関する情報) - 日本臨床腫瘍学会
医療提供を申し出ている医師(連絡担当者),施設,対応可能ながん種のリスト(PDFファイル:136KB) - 日本予防医学リスクマネージメント学会
東日本巨大地震(2011年3月)危機管理情報(医療従事者向け専門情報) - 国立精神・神経医療研究センター
東北地方太平洋沖地震メンタルヘルス情報サイト - 日本透析医学会
日本透析医会災害情報ネットワーク 災害時情報伝達・集計専用ページ - 日本薬剤師会
被災者に係る処方せんの取扱いについて(日薬作成資料)(PDFファイル:70.5KB)
被災地支援のための医薬品情報と画像の提供について
被災地支援のための『医薬品情報サイトSAFE-DI』無料提供について - がん情報サービス(国立がん研究センター がん対策情報センター )
がん診療連携拠点病院の被災状況と受け入れ体制(PDFファイル:212KB) - 日本小児科学会
小児科医と災害対応準備(PDFファイル:136KB)
2011/3/17 現在において子どもに対する甲状腺ブロックは不要です(日本核医学会からのお知らせ)(PDFファイル:273KB) - 日本老年医学会
高齢者災害時医療ガイドライン(試作版)(PDFファイル:10.3MB) - 日本感染症学会
東日本大震災―地震・津波後に問題となる感染症―Version 1(PDFファイル:56.7KB) - 国立感染症研究所感染症情報センター
東北地方太平洋沖地震関連
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ガイドライン解説スライド(一般向け説明用)(PDFファイル:621KB) - 日本小児科学会
災害時のこどものこころとからだのケア
障害のある子どもへの災害時対応の手引き(PDFファイル:188KB)
以下は各医学会からの医学の見地から見た事実の掲載であり、決して不安をあおるための記事ではありません。
- 日本産科婦人科学会
福島原発事故による放射線被曝について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内(特に母乳とヨウ化カリウムについて)(PDFファイル:106KB)
福島原子力発電所(福島原発)事故のために被曝された、あるいはそのおそれがある妊娠中あるいは授乳中の女性のための Q&A(PDFファイル:94.6KB) - 日本医学放射線学会
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緊急被ばくの事態への放射線科医としての対応について
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東北地方太平洋沖地震の被害に遭われたインスリンを必要とする糖尿病患者の皆様へ -インスリン入手のための相談連絡先について- - 日本糖尿病協会
インスリン入手可能医療機関
避難生活Q&A - 日本呼吸器疾患患者団体連合会
計画停電対象地域の在宅酸素療法患者の皆様へ - 日本呼吸器学会
東北地方太平洋沖地震被災地域の肺癌や中皮腫の患者の方へ
(肺癌・呼吸器腫瘍の専門家リスト)
東北地方太平洋沖地震の被災地の皆様へ―エコノミークラス症候群に注意を―
東北地方太平洋沖地震被災地域の皆様へ呼吸器に関するQ&A - がん情報サービス(国立がん研究センター がん対策情報センター )
被災者の方々の援護に関する情報 - 日本老年医学会
一般救護者用・災害時高齢者医療マニュアル(試作版)(PDFファイル:811KB)