2014年3月10日 ニュース
論文の新しい指標: preSCOREについて
ジャーナルや論文の評価といえば、掲載された論文の被引用回数を基にしたImpact Factorや論文の話題性を表すAltmetricsが有名ですが、この度、新しい指標が発表され話題となっています。米国のAdam Etkin氏が開発したpreSCOREです。この指標は論文の査読方法をベースに評価するという画期的なものです
Etkin氏によると、これまでは査読の質を表す指標が存在していなかったため、内容を疑われる論文が増えているそうです。そこで、どの様な査読者によって、どの様な査読が行われたのかを表す指標が必要だと考えるようになり、preSCOREの開発に至ったようです。
学術に関する様々な情報を集めたブログ“Scholarly Kitchen”に掲載されたEtkin氏の記事によると、既に、Web of Scienceに収録されたデータの利用に関してThomson Reuter社と合意に達し、今後はScholarOne Manuscripts等のオンライン査読/投稿システムとの融合を目指すとのことです。
すでに掲載された内容への評価だけでなく、その一歩手前の査読の質も問われるようになります。つまり「何が掲載されるか」だけではなく、「どの様にして掲載に至ったか」についても評価される時代がやってくるということです。
preSCOREについて詳しくは www.prescore.org をご覧ください。