2016年6月6日 イベント
国際科学編集者会議(CSE)Annual Meeting:Peer Review
2016年5月16日-18日に開催されたCSEのAnnual Meetingに今年も参加しました。今回はロッキー山脈の麓の街、アメリカのコロラド州デンバーで開催されました。デンバーは自然が豊富なことで知られており、全米からアウトドア好きが集まる街として有名です。海抜約1,600m(=1マイル)程の場所にあることから、”Mile-High City”とも呼ばれています。標高が高いため、少し運動するだけで息切れがしました。
今年も様々なトピックに関するセミナーが開催されましたが、その中でも興味深かったのは、Peer Reviewに関するものです。
毎回5つ程度のセミナーが同時に開催されています。
Peer Reviewは1752年にRoyal Society of London(ロンドン王立協会)によって初めて導入されたと言われており(諸説あり)、非常に長い歴史がある査読方法です。本来は査読の公平性を保つために、著者や査読者の匿名性を重視したシステムですが、少しずつ変貌しており、現在では、よりオープン化、且つ多様化する方向に進んでいるとの発表がありました。
その他にも現在のアメリカのジャーナル編集業界における在宅ワーカーの拡大に伴う業務マネジメントやジャーナルの新規立上げに必要な要素、そして学会が発行するジャーナルのコストマネジメントついての発表もありました。
今回のAnnual Meetingで得た情報は、S1M NEWS等で詳細をお知らせします。
デンバーの街並み
ロッキー山脈にはまだ雪が残っています。