ScholarOne製品担当者に聞く(2)
前回に引き続き、ScholarOne製品を取り扱う、学術ソリューショングループの鳥海リーダーと松川さんにお話を聞いてみました。
―なぜScholarOne Manuscriptsが支持されるのでしょうか?
鳥海:ソフトウェアにプラスに伸びるスパイラルが備わっているのだと思います。
300以上の世界の学会と直接ピア・レビューシステムの打ち合せをし、その問題点、改良点を反映した同一システムで3,700案件以上をこなしてきていますから、当然良いソフトウェアになっているのだと思います。
松川:杏林舍も積極的に状況のフィードバックをして、品質向上に気を配っています。ユーザインターフェースも特に迷うことなく進めていけますし、ScholarOneの思想がそうなのでしょうね。
―ScholarOneへは訪問したりするんですか?
鳥海:私は2004年に1カ月間滞在してソフトウェアの講習を受けました。
松川:私は昨年1週間でしたがより深い部分の講習と日本語化の打ち合せのために伺いました。
場所は米バージニア州のシャーロッツビルにあります。近くにバージニア州立大学があることが、ScholarOneの事業に影響していたようです。
鳥海:スタッフ全員、ものすごく人がいいんですよ。こんなに手厚くもてなしてもらえるとは思いませんでした(笑)。
松川:もちろんビジネスなのですけれど、それ以上の関係が築けています。私の訪問時もそうでした。スタッフが「今日はオレんちに来いよ」的な(笑)。
帰国前日も明け方まで飲んで、危うく朝一番の飛行機に乗り遅れそうになりました。
―ScholarOneからも杏林舍への訪問はあるのですか?
鳥海:はい、何度かありましたね。ロンドンのスタッフが来たときは、お返しにもてなしましたよ。すき焼きを気に入ってくれたかどうかはわかりませんが(笑)。
―今後の抱負をお聞かせください。
鳥海:杏林舍は学・研究会の出版をサポートすることに特化したサービスを展開しています。
スタッフが足りないなどの学会や研究会のAdmin業務を代理で行うサービスも開始しています。Manuscriptsを採用していただくだけでなく、その回りの事務作業までお手伝いできる体制を整えていますので、お困りごとがあれば何でもご相談ください!
ありがとうございました!
≪ 次回(3)へ続く・・・ ≫
ScholarOne製品担当者に聞く(1)
ScholarOne製品を取り扱う、学術ソリューショングループの鳥海リーダーと松川さんにお話を聞いてみました。
―ScholarOne Manuscriptsの日本語版がリリースされましたね!
鳥海:1月に日本消化器外科学会様の『日本消化器外科学会雑誌』を皮切りに5誌はリリース済みで、続く3誌もリリース準備中です。その他にも多数のお問い合わせをいただいています。
ScholarOne Manuscriptsの英語版は5年以上前から扱っていましたし、 ScholarOne Abstractsで環太平洋国際化学会議のサポートなどもしてきました。もっと早くにManuscriptsの日本語版をリリースしたかったのですが、環境が整っていなかったので今年になってしまいました。
―日本語版の開発に当たって苦労したことは何ですか?
松川:やはり文化の違いですかね。日本の文化を理解してもらうのは苦労しましたが、より深くScholarOneのスタッフとつながれたと思います。
翻訳量も多かったので時間がかかりました。
鳥海:こちらで設定できる部分とScholarOne側で設定する部分とがあり、その調整も難しかった部分です。
でもそのおかげで、さらにシステムの奥深さを知りました。
半年以上の苦労の末、何とか形になったときは嬉しかったです。
―今後の機能拡張予定などはありますか?
鳥海:特にScholarOneからは聞いていませんが、使い方の工夫はあると思っています。たとえば、New England Journal of Medicineなどは症例データベース構築のために利用していますね。
Manuscriptsに集まった症例を分類してタイムリーに公開しているのだと思います。とても良い利用方法だと思います。
松川:研究機関のデータ集めにも利用する動きはあります。これもManuscriptsで実現可能ですね。
≪ 次回(2)へ続く・・・ ≫
ScholarOne Manuscripts日本語版!
5月12日、トムソンロイター社からプレスリリースがあり、ビックリするくらいその内容が世界中のニュースサイトに掲載されています。
もちろんその中には「Kyorinsha」の文字がぁぁぁぁぁ!
THOMSON REUTERS PRESS ROOM http://science.thomsonreuters.com/press/2010/ScholarOne-Manuscripts-Japan/ トムソン・ロイター社 プレスリリース http://science.thomsonreuters.jp/press/releases/ScholarOne-Manuscripts-Japan/ 共同通信社 http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201005199238 |
バージニア州シャーロッツビルのScholarOne社に初めて突撃訪問したのは、2001年2月。当時、Manuscript Centralの利用は未だ2~300程度だったと記憶しています。
ScholarOneは、もともとCarden Jennings PublishingのCarden氏とJennings氏がこの会社とは別にScholarOne社を立ち上げたそうです。
そのScholarOne社は、順調に事業拡大し、トムソン社に買収され、さらに現在はトムソンロイター社の一部門として活躍しています。
この9年、まさにアメリカンドリームな勢いでした。
メイン商品のわれらがManuscript CentralはScholarOne Manuscriptsに名称変更され、そしてとうとうScholarOne Manuscriptsの日本語版が、杏林舍の手により今年初めより動き出しています!