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あんずジャーナル

2018年1月26日 ニュース

Googleが「医療や健康」に関する検索結果を大幅に改善 ー学協会サイトのアクセスに好影響ー

Googleは昨年12月、医療や健康に関連する検索結果を改善したと発表しました。

Google ウェブマスター向け公式ブログ:  医療や健康に関連する検索結果の改善について
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html

この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。

根拠のない医療情報が検索結果の上位を占めていた

一昨年、IT系企業の運営する広告収入を目的とした医療・健康情報サイトが、医学的根拠のない記事や、他の医療系サイトから無断転用した記事を大量に掲載し社会問題に発展しました。
これらの記事が医療や健康の検索結果で常に上位を占めていたため、Googleが改善を図ったのではないかといわれています。

この改善により、学協会をはじめ医療関係者や医療機関の公式サイトがより上位に表示されやすくなりました。

学会サイトのアクセスが急激に増加

弊社のお客様のサイトでもこの影響を確認しています。
毎月のアクセス数が平均60~70万であったある学会のサイトが、検索結果の改善が行われた数日後に突然アクセスが急増し、つながりにくくなってしまったということがありました(現在はサーバを強化し快適に接続されています)。このサイトの12月の平均アクセス数は100万でした。

年末年始一時的に数値は落ちたが、1月は100万以上のアクセスを常に維持、1月9日には170万アクセスを記録。

12月に突然アクセス数が増えた、ここ最近サイトの動きが重い、という学協会様はこの影響が出ている可能性があります。

ユーザーに正しい情報を届けるために

Googleは発表の中で、医療関係者に対し次のようなアドバイスを送っています。

毎日数百万件以上の医療や健康に関する日本語のクエリが Google で検索されています。これを分析してみると、医療の専門用語よりも、一般人が日常会話で使うような平易な言葉で情報を探している場合が大半です。

コンテンツを作る際に、ぜひ、このような一般ユーザーの検索クエリや訪問も考慮に入れてください。ページ内に専門用語が多用されていたら、一般ユーザーが検索でページを見つけることは難しくなるでしょう。内容も分かりづらいかもしれません。

※クエリ…検索画面にユーザーが入力した単語や言葉

上位を占めていたIT系企業の健康情報サイトは、内容に深刻な問題はあったものの「わかりやすい言葉で文章を記述していた」という点で人気があったと考えられます。症状を調べたい人や患者さんが求めるのは「わかりやすい説明」です。

検索されやすい環境が整った今、「正しく、わかりやすい、最新の情報」を発信することが医療関係者に求められています。

2014年8月18日 ニュース

査読(Peer Review)とは何か?

学術出版界における最新の話題を配信するサイト『The Scholarly Kitchen』で、査読に関する記事が掲載されました。その名も「査読(Peer Review)とは何か?」というものです。

「いまさら何?」と思われるかもしれませんが、この記事は、『New England Journal of Medicine』等の有名ジャーナルにて役員等を歴任しているKent Andersonが、別のサイトに掲載された記事に対して意見を述べたもので「査読って時間がかかるし、意地悪な査読者にあたったら、理不尽な修正を強いられて…」という査読を一般化した、紋切り型の批判に反論しています。

査読には定義がない、ましてや査読は日々進化し続けているから「査読というものは…」なんて一口には語れない、とAndersonは言います。

そして、査読を語る時には、以下のすべての項目を考慮すべきとAndersonは主張します。

  • 匿名で行うか
  • 匿名なら、査読者のみか、著者・査読者双方が匿名か
  • 統計学的、あるいは方法論的査読を行っているか
  • 査読者はその分野におけるエキスパートか
  • 目的は何か
  • COIとして、どのようなものを開示するか。査読者はそれを把握しているか
  • 上級エディターも査読に携わっているか
  • 査読プロセスはジャーナル独自のものか、あるいは、他ジャーナルの委員会運営方針や査読方針等の影響を受けたものか
  • 一つのジャーナルにおいて、二階層以上の査読判定プロセスを採用しているか
  • 原稿の一部に対してのみ行われるのか、付録等を含めたすべてに対して行われるのか
  • 剽窃を見つけるソフトを使用しているか
  • 図表の不正をチェックしているか
  • 査読の出来は上級エディターによって評価されるか

こうして見ると、査読には様々な形態があり、これらの項目の組み合わせは無数にあることに気付かされます。だから、特定のパターンの査読を取り上げて、査読全般を語るのはナンセンスという訳です。また、査読の形態によって、目的や目標も自然と変わってくるはずです。

査読には不平や不満はつきものですが、査読を一般化して「査読ってこんなもの」とあきらめたり、漠然と嘆いたりしても意味がありません。また、「査読に時間がかかるなら、結果の提出期限を短くすればいい」等々、査読フローの一部にだけ注目して小手先の対応を取っても、限られた効果しか期待できないでしょう。そんな時こそ、Andersonの意見を参考にして、自誌の査読の形態と現状を細かく洗い出し、なぜその形態を採用しているのか、そのチョイスや組み合わせが最適なのか、そして目標や目的はどこに設定するのか、を考え直してみれば、そこから、査読の向上・改善につながるアイディアが生まれるかもしれません。

出典:
Your Question for the Day - What Is “Peer Review”? Kent Anderson
http://scholarlykitchen.sspnet.org/2014/07/24/your-question-for-the-day-what-is-peer-review/
2014年7月3日 ニュース

オープンピアレビューについて

世界の学術界では論文の閲覧無料化や研究データの公開など、Open Access(オープンアクセス)が進んでいます。以前、これに関連してpreSCORE(論文査読プロセスのオープン化と評価の指標)について紹介しましたが、今回は論文の査読内容をオープンにする“Open Peer Review(オープンピアレビュー)”について紹介します。

通常、Peer Reviewを導入しているジャーナルの論文査読は、“Anonymous Peer Review(匿名査読)”として、投稿者と査読者の情報を互いに非公開にすることがほとんどですが、Open Peer Reviewはその逆。投稿者と査読者は互いの情報を公開し、場合によっては読者にも公開します。

過去の研究によると、査読者が自分の名前を公開することによって、長い時間をかけて、より慎重に査読をするようになることから、査読の質の向上が望めることが分かっています。また査読結果については、Reject(不採用)になる確率は非公開の査読よりも低いと報告されています。

これは自分の名前と査読内容が公開されることによって、査読者の評価にもつながるため、査読とコメントの作成にはより慎重にならざるを得ず、さらに言えば査読者自身の知識も評価されるためだと考えられます。また、名前の公開は悪意のある査読を防ぐためにも役立つとも報告されています。

Open Peer Reviewの導入には、投稿者と査読者間のコミュニケーションのあり方などについて、いくつかのハードルがあり、導入しているジャーナルはまだ少数です。しかし、学術界における情報のオープン化がより一層進むことにより、今後、導入するジャーナルが増えていくと思われます。

2014年3月10日 ニュース

論文の新しい指標: preSCOREについて

ジャーナルや論文の評価といえば、掲載された論文の被引用回数を基にしたImpact Factorや論文の話題性を表すAltmetricsが有名ですが、この度、新しい指標が発表され話題となっています。米国のAdam Etkin氏が開発したpreSCOREです。この指標は論文の査読方法をベースに評価するという画期的なものです

Etkin氏によると、これまでは査読の質を表す指標が存在していなかったため、内容を疑われる論文が増えているそうです。そこで、どの様な査読者によって、どの様な査読が行われたのかを表す指標が必要だと考えるようになり、preSCOREの開発に至ったようです。

学術に関する様々な情報を集めたブログ“Scholarly Kitchen”に掲載されたEtkin氏の記事によると、既に、Web of Scienceに収録されたデータの利用に関してThomson Reuter社と合意に達し、今後はScholarOne Manuscripts等のオンライン査読/投稿システムとの融合を目指すとのことです。

すでに掲載された内容への評価だけでなく、その一歩手前の査読の質も問われるようになります。つまり「何が掲載されるか」だけではなく、「どの様にして掲載に至ったか」についても評価される時代がやってくるということです。

preSCOREについて詳しくは www.prescore.org をご覧ください。

2011年3月18日 ニュース

東北地方太平洋沖地震 災害医療関連情報

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放射線被曝関係

以下は各医学会からの医学の見地から見た事実の掲載であり、決して不安をあおるための記事ではありません。

 

 

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