2012 ScholarOne ユーザーカンファレンス in ワシントンD.C.
4月16日から17日、2012年ScholarOneユー ザーカンファレンスが米ワシントンD.C.にて開催されました。ScholarOneユーザーカンファレンスでは、毎年欧米を中心に世界中の学術出版社や 学協会関係者が集い、最新の学術情報やScholarOneに関連するセミナー・ワークショップが行われております。
こちらがメイン会場となったOmni Shoreham Hotelです!
ロンドンで開催された昨年に続き(関連記事はこちらからどうぞ)、今年も弊社のScholarOneチームメンバーが参加いたしました。今回の参加者数は250名を超え過去最高となり、メイン会場には、なんと米大統領就任式も行われるOmni Shoreham Hotel内の広大な会議場を使用した大規模なものとなりました!
メイン会場内の様子。過去最高の参加人数です!
このカンファンレンスでは2日間に渡ってたくさんの有益な基調講演やセミナー・ワークショップが行われました。内容の一部を紹介します。
- 基調講演: 世界的な論文投稿の潮流分析
- ScholarOneを使った出版社ごとの戦略分析
- 出版社にとって、デジタルデータを保持する意義とは?
- レポート機能のワークショップ
- ScholarOne新機能: 要望を集め、有益性を投票する新サイトのワークショップ
- ジャーナル運営にあたり、今後の戦略/現状分析の方法の紹介
- さらに大幅強化されたレポート機能のレクチャー
- 今後のバージョンアップの展開
などなど、その他にもたくさんの情報を得ることができました。
また、このカンファレンスではScholarOneを利用しているユーザーの立場から、独自のテーマを決めてプレゼンする枠が設けられています。弊社の代表者もプレゼンの場を頂くことができました。
せっかく英語圏の方々に向けた場ですので、「非英語圏の立場からの ScholarOne Manuscripts」というテーマの下、以下の内容についてプレゼンしました。
- 杏林舍とScholarOneの関係(Thomson Reuters合併以前からのつながり)
- 非英語ジャーナルからの利用ニーズとS1M日本語版の開発
- 日本語版開発からJ-STAGE採用、利用ジャーナルの爆発的増加の流れ
- 非英語ジャーナル独特の問題感覚
- 非英語ジャーナルと英語ジャーナルを共存させるTips
- ユーザーの仕事を効率化させている要素は何か
その日の終了後のパーティでは色々な方に声をかけられ、「とても興味深かった」「普段日本の話を聞く機会がないから面白かった」などの感想をいただきました。反応をいただけるのはとてもありがたく、うれしいことですね!
ScholarOne Manuscriptsの世界展開は、日本以外では(中国も含め)すべて各地域のThomson Reutersがみずから販売・サポートを行っていて、代理店の形式を取っているのは杏林舍だけです。
これからも「杏林舍だからこそできる」サービスを生かしてScholarOne Manuscriptsを提供していこうという思いを一層強めました。
第109回日本内科学会総会・講演会
4月13日(金)から15日(日)までの3日間、京都で第109回日本内科学会総会・講演会が開催されました。会場は平安神宮にほど近い『みやこめっせ(京都市勧業館)』で、当日東京では桜が散り始めたころでしたが会場周辺の桜は満開に咲いておりました。
さて、このたび杏林舍は企業展示に出展いたしました。KaLibの紹介としては昨年の電子出版EXPOからはじまり3度目の出展となります。いよいよ本格始動間近ということで、弊社スタッフも今まで以上に力を入れて臨ませていただきました。
その甲斐あってか、全日程とも予想を上回る大盛況となりました!まずはブースまで足を運んでくださった皆様に心より御礼申し上げます。
いらした先生方にお話を聞きますと、やはり紙はかさばるので電子書籍化してもらえると便利!というご意見を多々いただきました。今後どんどんコンテンツの充実を図り、皆様のご期待に沿えるようにしなければとの思いを強くしました。
今回はブースを見やすく、すっきりとしたレイアウトにしました。
スタッフもほぼマンツーマンでご案内させていただいております。
今回は先生方が電子書籍をどう思っていらっしゃるかを知りたくて、たくさんの方にアンケートのご協力をいただきました。
その結果、今回の総会で200枚近くが集まりました!お時間の少ない中ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。皆様のご意見を参考に、よりKaLibの機能をブラッシュアップしてまいります。
祝!KaMsys 100ダウンロード
以前にもあんずジャーナルで紹介いたしました弊社製品、会員管理システム『KaMsys(カムシス)』がこの度ダウンロード数が100を突破いたしました!
KaMsysとは杏林舍で開発した、無償の学協会向け会員管理システムです。(関連記事は以下のタイトルからどうぞ。)
無償で100ダウンロードというと、少ないように思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、このKaMsysが100のお客様にご利用いただけたということはビッグニュースなのです!
KaMsysは、設立年数や規模などの理由により、まだ手書き台帳や表計算ソフト等で会員管理をされている、または現在ご利用されている会員管理システムに不足を感じている学協会を対象に作られたため、ごく限られた市場での展開を想定していた製品であるため、100件というのは予想を上回る驚きの数字だったのです!
製品のニーズも学協会にとどまらず、その他さまざまな団体や個人の方にもご利用していただき、より多くの方々の活動に関わっていくことができてうれしい限りです!
KaMsysをご利用くださいました皆様、誠にありがとうございました。より良い製品に仕上げていくため、一層の努力をして参りますので、今後ともKaMsysをよろしくお願い申し上げます。
まだご利用の検討中の方も、KaMsysにはタグ管理や、編集可能な請求書等のテンプレートなど、会員管理にお役立ていただける機能が満載ですので、まずはぜひお試しください!(くわしくは下記サイトをご参照ください。)
複数人でも威力を発揮! KaLibの魅力その(2)
前回に引き続き、リリースを間近に控えたKaLibの便利機能を紹介いたします!(KaLibとは杏林舍で開発中の、学術専門の電子書籍サービスです。前回記事はこちら)
学術ジャーナルは個人での閲覧はもちろんですが、複数人で話題にすることも少なくないと思います。 そんなときにお役立ちなのがKaLibの『メモ付き付箋共有機能』です!
KaLibの魅力第2弾! 『メモ付き付箋共有機能』
KaLibでは複数のユーザーで「共有登録」をすることができます。 共有登録をすると、そのメンバーの間で電子書籍につけた付箋やメモなどの情報を共有することができるのです!
例えば、 A教授とB先生、C先生、D先生がいらっしゃるとします。この4人は各々で共有登録がされています。
この4人で共有している学術ジャーナルの論文について、A教授が他3人の先生方に注目してもらいたい部分に付箋を貼ると その付箋が他3人の先生の端末からでも見ることができます。 この機能があれば共有登録者の間で、誰が、どの論文の、どの部分について、どういったチェックをしているかが簡単に情報共有することができるのです!これにより議論がより円滑となり、情報伝達のミスも防ぐことができます。
公開されているマーカーやメモを閲覧するかどうかのON・OFF、どの登録者の公開情報を閲覧するかは、利用者の好みで細かく設定することが出来ます。また、「Twitter」や「Facebook」への連携機能により、世界規模のソーシャルネットワークも活用することができます。
単純かつ柔軟な機能性で、快適な議論づくりのお手伝いができればと思います!
その他にも、皆様の研究にお役立ていただける機能はまだまだあります。 次回もご期待ください!
リリース間近! KaLibの魅力その(1)
もうすぐ2月3日、節分ですね。
節分といえば「鬼は~外、福は~内」と、豆まきのイメージですが、他にも恵方巻きを食べたり、炒った豆を歳の数だけ食べたり、様々な風習がある行事です。
その中でも、柊の枝にイワシの頭を刺して戸口に立てるという風習を皆様ご存知ですか?知識として知ってはいても身近には行う人がいなかったもので、外で見かけたときは一瞬ぎょっとしてしまったり・・・なんてことはありませんか?あんずもびっくりです!
今年もきっちり邪気を祓って、よりよい一年にしたいですね。
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さて、新年迎えまして早一ヶ月。
杏林舍では学術ジャーナルの印刷やオンラインジャーナル公開、学会事務代行などの既存の事業はもちろんですが、新製品・KaLibのリリースにむけて、日々邁進しております。
KaLibとは杏林舍で開発中の、学術専門の電子書籍サービスです。
端的にいえば、学術ジャーナルが電子書籍になったとき、 『論文などが読みやすい機能』がたくさんついているサービスです!
本にはいろんな種類のものがあります。
例えば、小説や漫画などの頭から順番に読み進めるもの、専門書や学術ジャーナルのように読みたい章・節から読み始めたり、要約を斜め読みするもの・・・これらの本は、それぞれ異なる『読みやすい形』があります。
では、実際に『学術ジャーナルが読みやすい形』って、どんな『形』でしょうか?そこで『十字スクロール』の登場です。
KaLibの魅力第1弾! 『十字スクロール』
一般的に「スクロール」というと、表示された画面を進めていくために一方向に 向けて進めていきますよね。横書きのものであれば下へ向かって、縦書きであれ ば左に向かって・・・となっています。
では『十字スクロール』って? それは、「学術ジャーナルの読みやすさ」を追求した形です!
・ひとつの論文の内容を読み進めていくときは上下スクロール
・ジャーナルに掲載されている複数の論文を選ぶときには左右スクロール
この二つを合わせて十字スクロールとなるのです。
実際やってみると想像以上に使い勝手がいいのです!基本的な操作だからこそ、便利さが求められていると思います。
他にも優れた機能があるので、今後ご紹介してまいります。請うご期待!