ステレオタイプではありません。(語源の話)
ステレオタイプという言葉、知ってますか?
「固定概念」を指すときに使う言葉で、
ステレオタイプな人たち → 融通の利かない人たち
というような使い方をしたりしますよね。
活字時代の鉛版、これをステレオタイプと言ったらしく、要するに、
同じものしかつくれない → 型にはまった
が語源のようなのです。
そもそも『stereo』には「頑固」的な意味があるようです。
ステレオタイプを国語辞典を調べてみると…
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と書かれています。
『ステレオ』には拡がりがあるというイメージを持っていたので、ステレオタイプという言葉がどうもしっくりこないと思っていたのです。
これで、すっきりしました!
ScholarOne Manuscripts日本語版!
5月12日、トムソンロイター社からプレスリリースがあり、ビックリするくらいその内容が世界中のニュースサイトに掲載されています。
もちろんその中には「Kyorinsha」の文字がぁぁぁぁぁ!
THOMSON REUTERS PRESS ROOM http://science.thomsonreuters.com/press/2010/ScholarOne-Manuscripts-Japan/ トムソン・ロイター社 プレスリリース http://science.thomsonreuters.jp/press/releases/ScholarOne-Manuscripts-Japan/ 共同通信社 http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201005199238 |
バージニア州シャーロッツビルのScholarOne社に初めて突撃訪問したのは、2001年2月。当時、Manuscript Centralの利用は未だ2~300程度だったと記憶しています。
ScholarOneは、もともとCarden Jennings PublishingのCarden氏とJennings氏がこの会社とは別にScholarOne社を立ち上げたそうです。
そのScholarOne社は、順調に事業拡大し、トムソン社に買収され、さらに現在はトムソンロイター社の一部門として活躍しています。
この9年、まさにアメリカンドリームな勢いでした。
メイン商品のわれらがManuscript CentralはScholarOne Manuscriptsに名称変更され、そしてとうとうScholarOne Manuscriptsの日本語版が、杏林舍の手により今年初めより動き出しています!
第22回日本アレルギー学会春季臨床大会
先日、5月8日(土曜日)~9日(日曜日)に行われた第22回日本アレルギー学会春季臨床大会で国立京都国際会館へ行ってきました。
今回はご出席の先生方が『ご自身の立場ではどのプログラムを受講したらよいか』がわかりやすいように配慮されていて、これから専門医を取得される先生用やコメディカルの方を対象としたプログラムが組まれたりなど、前回とはプログラムの内容がだいぶ変更になっていました。
また、今までのランチョンセミナーではなく『学会アワー』という形になっていました。
国立京都国際会館に来られた先生方はほとんどこの『学会アワー』に参加されており、昼食つきだったので、大変にぎわっていました。
Lがおすすめ!?(リットルの話)
先日、お客さまより
「体積を表す単位記号『リットル』の表記を『筆記体エル:ℓ 』にしてください。」
という修正のご依頼がありました。
それまで、このお客さまのお仕事においては、リットルの記号は全て 小文字エル:l で表記していましたが、これを 筆記体エル:ℓ に変更したい、ということです。
小文字エル:l は アラビア数字1 と混同しやすいので、できれば使いたくないという意図なのであろうと想像しました、納得です。しかし…
「日本でよく見る筆記体や斜体のリットルは、国際的には非公式な表記法である」そうなのです。
- 国際的な公式単位記号は小文字エル:l
- 筆記体エル:ℓ は、日本をはじめとする限られた非英語圏の表記法
- 斜体は変数の目印で、斜体エル:l , L は通常『変数エル』を意味する
- アラビア数字1 との混同を避けるために、大文字エル:L の使用は認められている
※この場合の公式と言うのはいくつかの国際標準機関の規定をさします。
ということは、小文字エル:l を使用するのがベストな選択であること。また、見た目上の都合などにより、時には 大文字エル:L がおすすめできるのでは?と考えることができます。
もちろん、お客さまのご要望に従うのがベストな場合もあるかと思いますが、
「小文字エル:l では アラビア数字1 と混同してしまうので 大文字エル:L を!」とおすすめしたいと思います。
『リットルの単位記号』というたった一文字の中にも、こんなトリビアがあったりする、というお話でした。
ちなみに、小文字でも大文字でも、立体でも筆記体でも斜体でも、制作にあたっての手間にはそれほど差がありません。
どちらかというと、差異は「統一する」「統一しない」によって生じてくる問題で「大文字エル:L にしかしません!」というお話ではありませんので、あしからず。