2010年7月20日 ニュース
利益相反に関する指針
利益相反(COI:Conflict of Interest)は産学連携による臨床研究の中で異なる二つの立場での利益が、それぞれに相反している状況の事です。
確かに、企業利益追求活動と、大学など教育機関での教育・研究の使命とでは、起きてしまいがちな状況なのですね。
産学連携による社会貢献のためには、企業の利益追求活動に適切に対応しなければならないですね。
日本医学会は「利益相反に関する指針」に関して、7月15日の「日本医学会臨床部会利益相反委員会ならびに日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)合同シンポジウム」で日本医学会加盟学会調査を発表しました。
この発表によると、論文の発表の際、共著者含めCOI自己申告を義務づけているのは107学会中36学会(約34%)だそうです(日本医学会加盟は108学会)。
現在、COIマネジメントに関するガイドラインを、日本医学会臨床部会利益相反委員会(曽根三郎委員長)が作成しているようです。
各学会で指針があれば、論文投稿査読システムScholarOne Manuscriptsでの論文投稿時に、著者はCOI基準をクリアしていると申告できる機能もシステムで設定可能なんです。
もちろん、各学会の指針の書式に合わせてラジオボタンやチェックボックスとテキストボックスを組み合わせた回答フォーム作成など、設問を自由にカスタマイズすることもできます。
[参考]
日本医師会における厚生労働科学研究に係る利益相反ポリシー
日本内科学会 臨床研究の利益相反(COI)に関する共通指針
日本外科学会 「外科臨床研究の利益相反に関する指針」について
日本眼科学会 利益相反に関する基準
日本医学放射線学会 臨床研究の利益相反に関する指針
日本感染症学会 臨床研究の利益相反ポリシー策定に関るガイドライン
日本内科学会 臨床研究の利益相反(COI)に関する共通指針
日本外科学会 「外科臨床研究の利益相反に関する指針」について
日本眼科学会 利益相反に関する基準
日本医学放射線学会 臨床研究の利益相反に関する指針
日本感染症学会 臨床研究の利益相反ポリシー策定に関るガイドライン