ScholarOne作戦会議
一昨日(10月25日)、Thomson Reuters社のScholarOne(Charlottesville, Virginia, USA)から、 Keith Collier氏(Vice President & General Manager)が来日しました。
日本のThomson Reuters社、ScholarOne、杏林舍での丸1日をかけた、ScholarOne Manuscripts日本語版の作戦会議。
実りの多い会議を経て、ScholarOne Manuscripts日本語版はさらに良い製品になっていくことを確信出来ます。
発表はもうしばらくお待ちください!
Keith氏はとんぼ返りのスケジュールだったので、ランチしか一緒にできませんでした。
次回は、そうですね、新橋?有楽町?日本のビジネスマンの聖地にでもご案内しましょうかね!それとも・・・。
Keith氏と杏林舍ScholarOneチーム
【速報】第65回日本消化器外科学会総会に出展中!
現在、7月14日(水曜日)~16日(金曜日)に下関で行われている第65回日本消化器外科学会総会に杏林舍が出展中です。
初日から山口県は豪雨で大変ですが、学会は盛況のようです。
ブースでは主に、日本消化器外科学会にて今年度より採用されていますScholarOne Manuscriptsとユサコ株式会社の協力によりEndNoteのご紹介をさせていただいております。
ScholarOne Manuscriptsを動画で紹介中。
(この動画はこちらからご覧いただくことができます。)
オレンジ色のブースは、人目をひきます。
何かとお疲れの先生たちに『オリジナル包装のチロルチョコ』を用意。
なんと、『あんずバージョン』も作っちゃいました!
お留守番している東京の社員に向けて『Ustream』でライブ配信です。
会場の様子が伝わってよい感じですね。
(回線の関係上、ライブ中継は行なっておりません。)
ScholarOne製品担当者に聞く(3)
最終回の今回はScholarOneの導入に関わった、企画部の市村部長にお話を聞きました。
―ScholarOne製品を扱うようになったきっかけは?
市村:2000年頃、オンラインの投稿・査読システムを開発しようかどうか迷っていた時期だったのです。私は、ある学会機関誌の査読関連業務を行っていたことがあり、その際には自分で管理ツールを作って利用していました。ですので、頭の中にはその構想はあったのです。それはそれは大きい構想でした(笑)。
現在もScholarOne関連事業で一緒に動いてくれている外部の方にも相談していましたが、その方がScholarOneを見つけたのです。迷いはありましたが、居ても立ってもいられずに連絡を取り、突撃訪問をしました(笑)。
―出会いはどうだったのですか?
市村:その他にも同様の製品を扱う会社はありましたが、何故かScholarOneに魅力を感じたのです。
訪問して当時のCEOビルさんとお互いの紹介をしあっている時点で、意気投合していました。良い出会いでしたね。お互いに近いものを感じたのです。
同じような製品を扱う他社に間違えて行かなくて良かったです(笑)。
ビルさんの人柄がShcolarOneの基本になっています。
―そして導入することになったわけですね?
市村:少し回り道はしましたが、日本国内の販売権をいただきました。もちろん外資系の出版社はそれぞれの国でScholarOneと契約していますから、そちらも尊重しつつです。
自分たちで開発しなくて良かったですね。ソフトウェアの思想・体制・開発、どれをとってもかなわないと、デモを見たときに悟りました。
基本思想はその当時と今とでは全く変わっていないし、さらに進化しています。2001年当時に既に完成されたソフトウェアでしたから。
結果、現在はThomson Reuters社の商品となりました。
(関連:https://www.kyorin.co.jp/modules/scholarone/index.php?content_id=60)
研究プロセスをつなぐ情報やツールの輪に加わったことはかなり大きいですね。
ありがとうございました!
ScholarOne製品担当者に聞く(2)
前回に引き続き、ScholarOne製品を取り扱う、学術ソリューショングループの鳥海リーダーと松川さんにお話を聞いてみました。
―なぜScholarOne Manuscriptsが支持されるのでしょうか?
鳥海:ソフトウェアにプラスに伸びるスパイラルが備わっているのだと思います。
300以上の世界の学会と直接ピア・レビューシステムの打ち合せをし、その問題点、改良点を反映した同一システムで3,700案件以上をこなしてきていますから、当然良いソフトウェアになっているのだと思います。
松川:杏林舍も積極的に状況のフィードバックをして、品質向上に気を配っています。ユーザインターフェースも特に迷うことなく進めていけますし、ScholarOneの思想がそうなのでしょうね。
―ScholarOneへは訪問したりするんですか?
鳥海:私は2004年に1カ月間滞在してソフトウェアの講習を受けました。
松川:私は昨年1週間でしたがより深い部分の講習と日本語化の打ち合せのために伺いました。
場所は米バージニア州のシャーロッツビルにあります。近くにバージニア州立大学があることが、ScholarOneの事業に影響していたようです。
鳥海:スタッフ全員、ものすごく人がいいんですよ。こんなに手厚くもてなしてもらえるとは思いませんでした(笑)。
松川:もちろんビジネスなのですけれど、それ以上の関係が築けています。私の訪問時もそうでした。スタッフが「今日はオレんちに来いよ」的な(笑)。
帰国前日も明け方まで飲んで、危うく朝一番の飛行機に乗り遅れそうになりました。
―ScholarOneからも杏林舍への訪問はあるのですか?
鳥海:はい、何度かありましたね。ロンドンのスタッフが来たときは、お返しにもてなしましたよ。すき焼きを気に入ってくれたかどうかはわかりませんが(笑)。
―今後の抱負をお聞かせください。
鳥海:杏林舍は学・研究会の出版をサポートすることに特化したサービスを展開しています。
スタッフが足りないなどの学会や研究会のAdmin業務を代理で行うサービスも開始しています。Manuscriptsを採用していただくだけでなく、その回りの事務作業までお手伝いできる体制を整えていますので、お困りごとがあれば何でもご相談ください!
ありがとうございました!
≪ 次回(3)へ続く・・・ ≫
ScholarOne製品担当者に聞く(1)
ScholarOne製品を取り扱う、学術ソリューショングループの鳥海リーダーと松川さんにお話を聞いてみました。
―ScholarOne Manuscriptsの日本語版がリリースされましたね!
鳥海:1月に日本消化器外科学会様の『日本消化器外科学会雑誌』を皮切りに5誌はリリース済みで、続く3誌もリリース準備中です。その他にも多数のお問い合わせをいただいています。
ScholarOne Manuscriptsの英語版は5年以上前から扱っていましたし、 ScholarOne Abstractsで環太平洋国際化学会議のサポートなどもしてきました。もっと早くにManuscriptsの日本語版をリリースしたかったのですが、環境が整っていなかったので今年になってしまいました。
―日本語版の開発に当たって苦労したことは何ですか?
松川:やはり文化の違いですかね。日本の文化を理解してもらうのは苦労しましたが、より深くScholarOneのスタッフとつながれたと思います。
翻訳量も多かったので時間がかかりました。
鳥海:こちらで設定できる部分とScholarOne側で設定する部分とがあり、その調整も難しかった部分です。
でもそのおかげで、さらにシステムの奥深さを知りました。
半年以上の苦労の末、何とか形になったときは嬉しかったです。
―今後の機能拡張予定などはありますか?
鳥海:特にScholarOneからは聞いていませんが、使い方の工夫はあると思っています。たとえば、New England Journal of Medicineなどは症例データベース構築のために利用していますね。
Manuscriptsに集まった症例を分類してタイムリーに公開しているのだと思います。とても良い利用方法だと思います。
松川:研究機関のデータ集めにも利用する動きはあります。これもManuscriptsで実現可能ですね。
≪ 次回(2)へ続く・・・ ≫