世界大学ランキング2025
英国の大学評価機関QS(Quacquarelli Symonds)は、6月5日、世界大学ランキング2025(QS World University Rankings 2025)を発表しました。
QS世界大学ランキングは2010年から公表されており、105の国・地域の1,500以上の大学を対象としています。ランキングは学術者評価、雇用者評価、教員一人あたりの論文被引用数、教員と学生の比率など9つの項目で評価されています。
トップは13年連続で米国のマサチューセッツ工科大学。国・地域別に見ると、米国が197大学ともっとも多く、英国が90大学、中国は71大学がランクインしました。
世界大学ランキング
- マサチューセッツ工科大学(米国、昨年同)
- インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国、昨年6位)
- オックスフォード大学(英国、昨年同)
- ハーバード大学(米国、昨年同)
- ケンブリッジ大学(英国、昨年2位)
- スタンフォード大学(米国、昨年5位)
- スイス連邦工科大学チューリッヒ校(スイス、昨年同)
- シンガポール国立大学(シンガポール、昨年同)
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(英国、昨年同)
- カリフォルニア工科大学(米国、昨年15位)
日本では4校が上位100位以内にランクインしました。国内1位の東京大学と2位の京都大学は前回から順位を落とすという結果でした。
日本の大学ランキング
- 東京大学 29位(昨年)→32位
- 京都大学 46位(昨年)→50位
- 東京工業大学 91位(昨年)→84位
- 大阪大学 80位(昨年)→86位
- 東北大学 113位(昨年)→107位
- 名古屋大学 176位(昨年)→152位
- 九州大学 164位(昨年)→167位
- 北海道大学 196位(昨年)→173位
- 早稲田大学 199位(昨年)→181位
- 慶應義塾大学 214位(昨年)→188位
日本の大学は教員の外国人比率や留学生比率の低下(コロナウイルスの影響もあり)により順位が上がりづらくなっていますが、学術レベルと雇用面では国際的に高い評価を受けています。
日本の大学がさらなる高みを目指すためには大学の国際化という大きな課題がありますが、日本政府は海外留学生増加(2023年までに留学生40万人)を計画するなど国際力強化に力を入れているため今後のランキングにも注目していきましょう。
QS世界大学ランキング2025
https://www.topuniversities.com/student-info/choosing-university/worlds-top-100-universitie
<速報>日本初の医学系総合誌がジャーナル・インパクトファクター1.5を獲得!
2024年6月20日に2024年のJournal Impact Factor(ジャーナル・インパクトファクター = JIF)がClarivate社より発表されました。
今年は新たに544ジャーナルが収載され、JIFが付与されたとのことです。
ちなみに杏林舎のジャーナル・コンサルティングサービスSeeklが創刊からサポートしている日本医師会が発行するJMA Journalも今回JIFが付与され、初めてついたJIFはなんと1.5!「MEDICINE, GENERAL & INTERNAL」というカテゴリでは329誌中135位とかなりの好発進となりました!
興味のある方はぜひ JMA Journalの創刊からESCI申請までの軌跡 をご覧ください!
また、Seeklサイトにて2024年度JIF発表について深堀していますので、Seeklコラム もご覧ください。
2024 CSE Annual Conference参加レポート③(読みやすい投稿規定とは)
今回のCSE(科学編集者会議)Annual Report(5月4日~7日 アメリカ)の参加レポート第3弾がジャーナル・コンサルティングSeeklのコラムに公開されました。第3弾は「投稿規定の読みやすさ」に関するセッションの内容について書かれています。
ある米国の大規模ジャーナルが著者へ投稿規定に関するアンケートを行い、その結果と合わせた講演です。
アンケートでは著者の求める投稿規定や、著者目線での投稿規定を策定する事のメリットなどが含まれており、ジャーナル運営やコンサルティングにおいて非常に参考になる内容が含まれていました。
またアンケート結果を実際に反映したケースも紹介されており、。著者目線で分かり読みやすい投稿規定は著者だけではなく、編集事務局側にも大きなメリットを生み出す事が分かります。
アンケートの内容や投稿規定に求められる要素等についてご興味のある方は是非、Seeklコラムをご覧ください。
2024 CSE Annual Conference参加レポート②(Paper Mills)
先日、こちらでお知らせした5月4日~7日にアメリカで開催されたCSE(科学編集者会議)のAnnual Conference参加レポートに続いて、新たなトピックのご紹介です。
生成AIに加えて大きなトピックとして取り上げられていたのは「論文の不正」です。不正は一時期落ち着いたと思われたのですが、Paper Mills(論文作成工場)は未だに、次々と論文を捏造している様です。
CSEで議論された、この様な不正の背景や不正への対応方法等について、こちらのジャーナル・コンサルティングSeeklのコラムで報告していますので、是非ご覧ください。
しかし、CSEやISMTEに毎年参加していますが、不正に関する色々な議論は一度落ち着いたのですが、また再燃している様です。不正をする側の手口も巧妙化されており、イタチごっこが続いている様です。是非、皆さんのジャーナルもお気を付けください。
2024 CSE Annual Conference参加レポート①(生成AIと学術論文)
5月4日~7日にアメリカ・オレゴン州ポートランドにてCSE(科学編集者会議)が開催されましたので、参加レポートを複数回に分けて掲載します。
今回のCSEにおいてもやはり生成AIの学術論文の執筆における利用についての議論が注目を浴びていました。しかし、昨年と異なるのは「なぜ使うべきではないか」という議論が主だったのに対して、今年は既に「どのように使えるか?または使うべきか?」という点にフォーカスが当たっていた点です。
皆さんもご存じのようにAI技術開発ありとあらゆる企業が参入していて、次々に新しいサービスが公開されています。この議論や業界内における意見や議論の内容については、ジャーナルコンサルティングSeeklのコラムに掲載されています。
ご興味のある方は是非ご覧ください。