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あんずジャーナル

2014年7月3日 ニュース

オープンピアレビューについて

世界の学術界では論文の閲覧無料化や研究データの公開など、Open Access(オープンアクセス)が進んでいます。以前、これに関連してpreSCORE(論文査読プロセスのオープン化と評価の指標)について紹介しましたが、今回は論文の査読内容をオープンにする“Open Peer Review(オープンピアレビュー)”について紹介します。

通常、Peer Reviewを導入しているジャーナルの論文査読は、“Anonymous Peer Review(匿名査読)”として、投稿者と査読者の情報を互いに非公開にすることがほとんどですが、Open Peer Reviewはその逆。投稿者と査読者は互いの情報を公開し、場合によっては読者にも公開します。

過去の研究によると、査読者が自分の名前を公開することによって、長い時間をかけて、より慎重に査読をするようになることから、査読の質の向上が望めることが分かっています。また査読結果については、Reject(不採用)になる確率は非公開の査読よりも低いと報告されています。

これは自分の名前と査読内容が公開されることによって、査読者の評価にもつながるため、査読とコメントの作成にはより慎重にならざるを得ず、さらに言えば査読者自身の知識も評価されるためだと考えられます。また、名前の公開は悪意のある査読を防ぐためにも役立つとも報告されています。

Open Peer Reviewの導入には、投稿者と査読者間のコミュニケーションのあり方などについて、いくつかのハードルがあり、導入しているジャーナルはまだ少数です。しかし、学術界における情報のオープン化がより一層進むことにより、今後、導入するジャーナルが増えていくと思われます。

2014年6月9日 イベント

『KaLib』搭載iPad貸出しのお知らせ

関東もついに梅雨入りとなりました。梅雨が終われば、本格的な夏が始まりますね!しばらくじめじめとした日が続くと思いますが、体調など崩されませんようお気をつけください。

さて、杏林舍は引き続き、様々な学会の総会や学術集会の会場で『電子書籍サービス KaLib(カリブ)』が搭載されたiPadの貸出しをいたします。
既にiPadをお使いになられた皆様からはご好評いただいており、杏林舍一同非常に嬉しく思います!

6~7月は、下記学会の総会や学術集会の会場にてiPadの貸出しをはじめ、KaLibの機能やインストール手順に関するご質問を受け付けております。

  • 日本感染症学会/日本化学療法学会(ヒルトン福岡シーホーク)
    2014年6月18日(水)~ 20日(金)
  • 日本精神神経学会(パシフィコ横浜)
    2014年6月26日(木)~ 28日(土)
  • 日本膵臓学会(北九州国際会議場)
    2014年7月11日(金)~ 12日(土)
  • 日本検査血液学会(仙台国際センター)
    2014年7月20日(日)~ 21日(月)

8月以降の日程は、後日あんずジャーナルにてお知らせいたします。

来場予定の皆様、是非ともiPad貸出コーナーにお立ち寄りください!

2014年5月26日 杏林舍について

杏林舍 営業企画課のご紹介

今回は、お客様へのサービスご提供の窓口である杏林舍の営業企画部“営業企画課”を紹介させていただきます。

営業企画課はお客様を訪問し、営業活動や受注後のアフターフォローを行う、杏林舍の顔となる部署です。
原稿の受け渡しはもちろん、お客様のニーズに合わせた最新の商品やサービスを日々ご提案しています。

最近お客様から頻繁にご相談を受ける案件に「ジャーナルのペーパーレス化」があります。
近年の電子端末の普及に伴い、紙媒体のジャーナルの発行を見直すお客様が増えており、弊社にもペーパーレス化のお問い合わせを頂いています。
そのようなご要望に対して営業企画課では、60年以上にわたり90以上の学協会様とお付き合いがある杏林舍の強みを生かして、それぞれのお客様に最適な情報発信をするべく奮闘中です。

具体的なお仕事の依頼だけでなく、ジャーナルの刊行・周知や学会の業務に関することでお困りのことがございましたらお気軽に何でもお問い合わせください。


腰原課長:弊社での営業歴26年の大ベテラン!
杏林舍の生き字引でもあります。


服部:大学時代からサックスの演奏を続けており、
今も月に一度はライブに出ているそうです!

2014年5月16日 イベント

国際科学編集者会議 (CSE) のセミナーに参加しました!

5月2-5日に開催された国際科学編集者会議 (CSE) のセミナーに参加するため、アメリカのテキサス州に行ってきました!
CSEとは「Council of Science Editors = 国際科学編集者会議」のことで、最新の学術情報を世界中に提供している組織です。年に1回、学術情報に関する大規模なセミナーを開催しており、今年はテキサス州のサンアントニオが会場となりました。
サンアントニオは、「アメリカの水の都」と呼ばれることもあり、水の豊かな非常に美しい街です。「テキサス = 砂漠」というイメージを抱く方も多いと思いますが、そのようなイメージとはかけ離れ、街の中心を流れる川は観光名所となり、訪れた人々で賑わっています!

会期中には同時に複数のセミナーが開催されるのですが、今回は出版倫理やオープンアクセスに関するセミナーを中心に参加しました。
出版倫理のセミナーでは、「何が不正行為にあたるのか」という次元を超えて、「不正行為に対してどのように対応すべきか」という一歩進んだ議題が上がっていました。その他、学術に関する情報のオープン化に伴って、再び話題になり始めたOpen Peer ReviewやPredatory Publishingについてのセミナーもあり、貴重なお話を伺うことができました。


CSEの会場風景

また、今年はアジアの著者や研究者に焦点を当てたセミナーも開催されました。セミナーでは、どうすればアジアの著者や研究者に出版倫理について考えてもらうことができるのか、ということがテーマとなっていました。日本も例外ではないことを痛感し、杏林舍が倫理に関する情報を発信する意義を再認識しました。

なお、今回のセミナーで得た情報の詳細につきましては、杏林舍が今年の夏に開催するScholarOne Manuscripts (S1M) ユーザーカンファレンスやS1M NEWS等で皆様にお知らせできればと思います。

S1Mユーザーカンファレンスやその他のセミナーについての開催情報は、杏林舍のwebサイトで告知いたします。どうぞご期待ください!

「ScholarOne Manuscripts User Conference 2014」in フロリダ 参加レポート

前回は「ScholarOne Full Configuration Training Seminar」について報告いたしましたが、それに引き続き4月10・11日に同じ会場で開催されましたThomson Reuters社主催の「ScholarOne Manuscripts User Conference 2014」に学術ソリューション課の岡田、真鍋、山田が参加しました。

参加者数は約150人で、アメリカやイギリスの学会および出版社の方々が多く見受けられました。


ScholarOne Manuscripts User Conference 2014会場の様子

初日はThomson Reuters社のVice PresidentであるJasper Simons氏による開会の挨拶に始まり、160以上の電子・電気技術系のジャーナルを発行する機関IEEEによる出版ビジネスについての講演、Thomson Reuters社による今後のS1Mアップデートの紹介、さらには上級ユーザーによるパネルディスカッションなどが行われました。パネルディスカッションでは、ユーザーサポートの具体例として、ある出版社ではチャット機能を取り入れている等の話があり、杏林舍にとっても皆様からのお問合せに対応する際のヒントとなるような情報を得ました。終了後にはレセプションが開かれ、参加者同士が活発に意見交換をしていました。

2日目はThomson Reuters社の「S1Mのユーザビリティを向上させる」という講演から始まり、初日に紹介された今後のアップデート情報から更に踏み込んだ説明がありました。それによると、様々なユーザビリティ・テストを実施し、その結果を反映させることによって画面を見やすくし、ユーザー目線でより使いやすいシステムに改善していくということです。午後に行われた「Thomson Reuters社のClient Solution Team紹介」では、サポートスタッフが顔写真付きで紹介されるとともに、Thomson Reuters社では毎月約5,000件もの問合せに対応している等、サポート体制についての説明がありました。最後に「1年間で一番投稿数が増えたジャーナル」や「今回のUser Conferenceで最初に参加申込みをした学会」などの表彰があり、和気あいあいとした雰囲気で閉会となりました。

カンファレンスの詳細は次号のS1M NEWS等でご案内いたしますので、お楽しみに!


あんずも一生懸命、知識を習得してきました!

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